漱石

漱石のアンソロ、ホラーっぽいの集めた文庫本読んでる、けど進まねー。眠くなる。いや前からそうだったけど漱石、ってか昔の本ってだいたいそうだけどあんまバシッとこねぇっつーかテンション上がんねぇっつーか眠い。文字多くて描写長くて俺でも分かるようなオチがなくて、お、おう、みたいな。いや「夢十夜」とかはめっちゃ好きだし、たまにそういうのもあるから「つまんねー」って切り捨てもしづらい、みたいな、そういうヤツだよ漱石は、みたいな。

 

中学のとき初めて漱石読んだ。教室の棚に3冊ぐらい文庫本あって1冊が『こころ』だった。昼休みとかホームルームのときにちまちま、なんつーか、単に読んでたな。つまり面白いとか思ってなくて、カッコつけで読んでるわけでもなくて、でも読んでたな。別に面白くはなかったけど、その面白くないって意識もあんまなくて、なんつーか、今でも割と、あの読み方、感覚を求めてる気はする。意味がないまま読む、みたいな。面白いとか面白くないとか思いたくねぇ、読んで何かを思いたくねぇ、そういう「刺激」に本ってモノを貶めたくねぇ、ただ時間だけが流れてろ、読むうちに、何もかも過ぎていけ。手遅れになっちまえ。