プーチン

 

オバマ回顧録プーチンを「地方の政治家によくいるタイプ」みたく言ってて、それはまぁ大統領の器じゃない田舎者って揶揄、ニュアンスでもあるけど、それ以上に計算高くて油断ならない相手って意味であって、「タフで世渡りがうまく、感情に流されず、自分の知識のレベルを自覚し、(…)たまの暴力さえも正当な取引手段と考える人間たち」云々。オバマは若い頃に地方の政治家、活動家相手にそこそこ辛酸舐めさせられてて、だからある意味じゃその「田舎のゴロツキの親玉」的なプーチン評は手強い敵として認めてた証っちゃ証で、へぇ、みたいな。読んでてオモロイな、と。

 

でも、ってかだから、そのオバマの評価見たあとに今のプーチン見るといまいちこう、あれ、あんま合致しねぇな、みたいな。むしろ今のプーチンはそんな「田舎のボス」みたいな、そういう打算的な感じじゃなくてもっとこう「俺はやるぜ!」みたく気合い入っちゃってるっつーか、とにかく行くしかないぜ! みたいな、とりあえず気合いだけはキマッてるみたいな、ケツの青い学生運動みたいな、おいマジかよ、みたいな。

 

個人的にプーチンで一番アツかったのは、少し前にグレタを罵ってたトコで、要は「お前ら先進国のガキが生意気言ってんじゃねぇよ」「アジアやアフリカのヤツらだってお前らスウェーデンみたいに豊かに暮らしたいに決まってんだろ、環境がどうなろうと」みたいな話で、あれはなんつーか、「オトナ」として、そんでヨーロッパじゃない、先進国じゃない「ロシア人」としてマジだったな、みたいな。そんで、今はちょっとマジになり過ぎてんのか? みたいな。