記憶と身体

 

今年の高校野球、1番おもしれーって思ったのはこの話だった。記憶喪失になった選手の話。

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高2の夏にアタマ打って中学以降の記憶失くして、野球も一気に実力落ちたけど頑張って3年の夏にレギュラーで活躍しました的な話。

 

 野球の記憶も、小学校の軟式野球で止まっていた。

 一緒に練習してきたはずの仲間の顔と名前が思い出せない。

 グラウンドに復帰したものの、打席に立てば「見たことのない」変化球や、「速い」直球に戸惑った。

 

要するに興味深いのは、記憶と「運動神経」がどんぐらい連動してんのか、みたいな。身長体重筋力、そういう数値的なもん、単純なフィジカルは当然記憶失くしても持続して、で、じゃあ俗にいう「運動神経」ってどうなんだと。「身体が憶えてる」的なもんが。記事だと「見たことのない変化球」、「速い直球」とかってことになってるけど、それはどの程度のもんとして感じてんのか、つまり本当に本当の少年野球のガキが感じるレベルの驚きなのか、あるいは、どっかに何かの「蓄積」が残ってて、それで多少はその驚きが緩和されてるもんなのか。つまりこの選手の「運動神経」っつーか野球の経験値は、記憶喪失でゼロになったのかどうなのか。記憶、ってかアタマのその特定の部位が、そういう細かい運動のコトまで司ってるもんなのか。

 

記憶喪失から1年かけてレギュラー獲得、ってのも微妙な時間なんだよな。すげぇ早いっちゃ早い気もするし、でもまぁあり得るっちゃあり得るって言えなくもなさそうな感じが。小学校6年生が高校球児の身体に憑依して、それで半年とか1年でバリバリ試合でやれるようになるのかどうか。小学校6年生が高校球児の身体に憑依する、みたいなのと記憶喪失ってのがどんぐらい違うもんなのか。

 

これ途中で読むのやめてたけど、ちゃんと読んだ方がいいかな。脳の話っていっつも興味続かねぇんだよな。上の話も明日ぐらいにどうでもよくなってる気がする。