ZERO TAKES

 

THE PINBALLSのとりあえず最後のアルバム、を聴いてた。初期の頃の曲のリメイクで、イイ感じだった。昔の、イイ意味ですかすかした感じの曲調と今のイイ意味でどすんどすん剛球って感じのスタイルが合体しておおすげぇ、みたいな。やっぱカッコいいな。あーやめちゃうのかぁ、やっぱもったいねぇな、みたいな。

 

付録の本も良かった。フロントマンの古川貴之さん以外の3人は今までメディアであんま喋ったりしてこなかったから今回のは貴重なインタビューで面白かった。特にドラムの石原天さんのはなんか感動した。古川さんから「ここは農民が踊ってるみたいなリズムでよろしく」とか指示されてるってのを暴露(?)したり、でもまぁそういう感じだからバンドなんだよな、楽譜に書かれて渡されてもしょうがねぇよな、みたいなことを言ってて、おおすげぇ、みたいな。古川さんの言ったことに「ぱっと応えられたら、俺、かっこいいんだけどなって。素晴らしいですよね、そういう関係でいられたら」。

 

よく知らんけど、このアルバム録音してたときはまだ解散するって話になってなかったんじゃねぇかな。だから最後の最後、「おまけ」のリテイクに『回転する宇宙の卵』って「飛び道具」を選んでるわけで、いや分からんけど、でもこのアルバムが最後だって思ってたら『回転する宇宙の卵』にはしねぇんじゃねぇかな、みたいな。最後じゃなかったはずのこのアルバム、って思いながら聴くと、1ファン、1信者としてはまぁ結構泣けるというか、ってかそっちの方が感動的だよな、「終わり」なんて思いながら作ってんのより絵になってるよな、みたいな。分かんねぇけど。