ペルソナ

 

大学3年の夏休み、地元に帰省して中古のゲームショップでPS2の『ペルソナ3』と『ペルソナ4』を買った。その夏休みをまるまる費やして『ペルソナ3』をクリアして、東京に戻った。

 

大学4年の夏休み、帰省してずーっと『ペルソナ4』をやってた。食うか寝るか『ペルソナ4』だった。要は前の年とまったくやってることが同じで、単に「3」が「4」に変わったってだけだった。そういうモラトリアムだった。

 

なんつーか、結構幸福感があった。「なにやってんだ俺」感が心地よかった。要するに「本当はやることあんのにこうやって時間を無駄にしてる俺」みたいな。でも実際のトコやるべきことなんか別になくて、ないからこそ1日中ゲームをやりまくることで「こんなことしてていいのかよ」って気持ちを捏造してた、みたいな。「本当はやることあるんです」ってポーズを取ってた、自分自身に、みたいな。そのひとり芝居、大根芝居に、こう、まぁ、浸ってた。馬鹿みたく。

 

ちょろい客ですな。いろんな意味で。俺は。