あんまライブとか行かないけど、たまに行くとそこで働いてるヤツらが結構気になる。受付のねーちゃんとかドリンク作ってるあんちゃんとか。こいつら今日のライブどう思ってんのかなぁ、みたいな。
そりゃ金払って観にきてる俺ら客よりは当然冷めてるに決まってるけど、でもこう、なんつーか、「まぁ今日のライブは悪くねぇな」ぐらいは思ってたらイイなっつーか、俺の好きなミュージシャンがそういう「たまたま聴かされてる」ヒトのお眼鏡にもそこそこ適ってくれてたら嬉しいよなっつーか、というかもしそいつらの心が読めて、「だっせぇな今日のバンド」とか思ってんのが分かったら結構へこむ、気がする。いやダサいとすら思ってない、完全な「無」とかだったらもっとキツいか。でもそんなもんなんだろうな、って気もする。毎日毎日ライブハウスで働いてる、いろんな音楽を聴いてる、聴かされてるようなバイトのにーちゃんねーちゃんとかは。いちいち何か思ったりなんかしねぇんだろうな、と。
ロックバンドのライブとかで、ボーカルが「今日はここが世界の中心だぜベイベー！」とかクサいMCして俺ら客が「イェー! ヒューヒュー！」とかサカッてて、で、受付のねーちゃんは、ドリンク作ってるあんちゃんはそれを、まぁ冷めた目ですら見ちゃいないんだろうな、と。無だろ無。この世で一番悟り開いてるヤツらなんじゃねぇの？ 解脱的な。ポア的な。
