ジム・トンプスン

 

ジム・トンプスン読んでた。

昔、扶桑社が翻訳出してて、そんでここ数年は文遊社ってトコが何冊も出版してる。まぁ扶桑社が先にもう目ぼしい作品(『死ぬほどいい女』とか)やっちゃってて、文遊社はその余りモノの紹介って感じで、だからすげぇ面白い、とかじゃないけどそれはそれとして読んでる。トンプスンちょうどいいんだよな。コーマックマッカーシーとかは読んでて「スカしてんじゃねぇぞ」とか思うんだけど、トンプスンは安っぽくてイイ。ヒロインのちんけな台詞とか主人公が妙にヘタレとタフガイのキメラって感じだったり全体的にあんま伏線効いてなくて最後の最後に急展開! 終わり! みたいな雑な流れとか、でもまぁ人生こんなもんですよね、的な謎の説得感っつーか。別にこれでいいよなっつーか、小説ごときでそんな凝ってもしょうがねぇだろ、みたいな。人生ごとき、別に有意義にならなくたっていいだろ、みたいな。