キングオージャー

 

20年ぶりに戦隊ヒーロー見てる。『王様戦隊キングオージャー』。

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1年50話ぐらい、のうちのまだ13話目とかだけど話がバシバシ二転三転してすげー面白い。昔見てたのってもっとこう、展開スローでタルかった気がする。主題歌に釣られて見始めたけど、普通にハマってるわ。

 

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なんつーか、まぁ当たり前だけどカラフルなのがイイ。梶井基次郎読み返してるけど、「私はまたあの花火という奴が好きになった。花火そのものは第二段として、あの安っぽい絵具で赤や紫や黄や青や、様ざまの縞模様を持った花火の束、中山寺の星下り、花合戦、枯れすすき。それから鼠花火というのは一つずつ輪になっていて箱に詰めてある。そんなものが変に私の心をそそった」的な。『檸檬』、高校のとき教科書で読んでマジでイイと思った。「ビードロの涼しい味」とか「果物屋の古びた黒い漆塗りの板」、とかなんとか。あとレモン。「レモンエロウの絵具をチューブから絞り出して固めたようなあの単純な色も、あの丈の詰った紡錘形の格好も」。

 

「本の色彩をゴチャゴチャに積み上げて」、「その城壁の頂きに恐る恐る檸檬を据えつけて」、「その檸檬の色彩はガチャガチャした色の諧調をひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収してしまって、カーンと冴えかかっていた」。「もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなに面白いだろう」。

 

「そうしたらあの気詰まりな丸善も木っ端微塵だろう」。