文学

 

江藤淳とか梅原猛とか読んでると、それ自体の話は俺のアタマじゃ難しくてよく分かんねぇなってなるけど、それはそれとして和歌だの俳句だの説話集だの、そういう古い文学をいっぱい読んでて普通に詳しくて当たり前にあれこれ引き合いに出してくるのは単純にすげぇな、カッコいいよなって憧れる。まぁなんつーか、普通に教養あるよな、みたいな。

 

大学のとき週1で古今集とか読む自主ゼミ? 的なトコに行ってて、2年間行ったけど結局全然それ系のモノに興味持つってふうにはならなかった(お茶の水から来てる綺麗な先輩がいて、俺はそのヒト目当てで下心でだらだら顔出してた)。そこのメンバーは自分以外ほとんど将来古典文学の研究者とか目指してるヒトたちで、普通に疑問だったのは、なんでこんな和歌とかが面白い、メシの種にしたいってレベルでのめり込んでんだろう、何がそんなにあんたらを惹きつけてんだ、みたいな、それは普通にちょっと悔しかったっつーか、まぁでもそのうち少しは分かるようになんのかな、何年か経っておっさんとかになれば興味も沸くのかな、みたいな、んなふうにも思ったりしてて、けど10年経った今でも結局そうはなってなくて、あー、みたいな。申し訳程度の劣等感引きずって、そんで昔の批評家がさらっと和歌とか話に出すの読んで、「おーすげー」みたいに思って、まぁ以上、みたいな。まぁ下手に色気出さずにこのまま一生行った方がイイっちゃイイのかもな。10年後に「論語が座右の書です」とか言い出す感じになってるよりはましなのかもな。